2011年6月4日土曜日

言葉の暴力

賢明な読者の方々はお気づきでしょうが(このセリフ一度言ってみたかった)、僕は物理的な暴力に興味はありませんが、言葉の暴力というやつが大好きです。

物理的な暴力にしてもそうなんですが、それを極限まで高めて完成させるとアートになります。「音楽とは音を楽しむと書くんだよえへらえへら」くらいの浅はかさで言えば、マーシャルアーツという言葉もあるくらいですし。それは言葉の暴力についても同様で、いかにして適切な言葉を選択して効率よく相手にダメージを与えるか、それを考えるのは高度な言語能力に裏付けられたどうのこうの、早い話が僕は性格が悪いんですね。

そんなわけですから、僕の言葉の暴力の対象は人間だけには留まらず、動物、つまりハムスターにも及ぶわけですね。そして何故かその対象に選ばれることが多いのが、去年の夏に旅立ったホッペでした。


「そんな黄色い歯で恥ずかしくないの?むしろオレンジの領域に差し掛かってるやん」

「なんでお前だけお尻が黄色いの?おしっこの染みがついた小学生のブリーフ履いてるの?」

「歯4本しかなくてよく人前でアクビできるね」(もっとあるって知ってるけど)

「お前にはウナギとモグラと蝶の血が入っている」

「じゃあねホッペ。もう二度と帰って来ないから頑張れよ」(コンビニに行くとき)

「腹減った。カレン、ネズミの丸焼き的なものない?炭火で焼いたやつ」

「トノサマガエルvsジャンガリアンハムスター」

「ホッペのお尻は♪黄色い♪そして臭い♪」(マイケル・ジャクソンのSmooth CriminalのAメロのメロディで)

「ホッペのお尻は黄色くて~♪ミカンの体はマッチョメーン♪」(マイケル・ジャクソンのBeat ItのAメロのメロディで。そして何故か突然槍玉にあがるミカン)

「白いゴキブリ」

「お尻以外が白いスイートポテト」

「ちっちぇ!ホッペちっちぇ!」(突然)


と、挙げればキリがないのですが、こういったことを口にする度にカレンが言うのは、「そんだけホッペをいじめて楽しんでるけど、ホッペがいなくなったらどうするの?何を生きがいにするの?」ということでした。うむ、確かにね……。その頃ミカンもすでに我が家にいましたが、彼にはまだなんというか対象となるべき懐の深さがないというか。こちらもほら、ただいじめてるわけじゃないですからね。あくまでホッペと僕の言葉の(暴力の)キャッチボールを楽しんでるわけですから、受け手側にも相応のスキルが要求されるわけです。

そして、彼は僕たちの傍からはいなくなりました。

月日は流れ、今では見ての通りブログという形で、ホッペがその小さな身に受け止めていた暴力の何分の一かを(画像加工という新たなジャンルの暴力を含め)ミカンとペコが受け止めているわけです。それでも僕は、風呂に入っているとき、通勤しているとき、唄うのでした。


「ホッペのお尻は♪黄色い♪そして臭い♪」


これを、死後もいじめてるクソ野郎の行動ととるか、「彼は僕たちの心に生き続けているよ」という思想を体現しているととるか、判断はお任せします。

ホッペ自身はまあ、


なんて思ってるかもしれませんね。


(そういえば最近はテレサ・テンの「時の流れに身を任せ」バージョンも完成しました)

にほんブログ村 ハムスターブログへ

0 件のコメント:

コメントを投稿