ミカンの整形

ミカン「……」

おや、何やらミカンが鏡を見ながら物思いにふけっています。どうしたミカン。君はいつも太宰治のような表情をしているけれど、今日は特に悩みが深そうだね。

ミカン「あのさあ…」

ん？どうしたの？僕の問いかけにきちんと反応するなんて君らしくもないじゃないか。

ミカン「俺の顔、でかくない？」

！！！！！

つ、ついに気づいてしまったか……。

いや、まあ、うん、そうだね。知ってたよ。君はちょっとしたゴールデンハムスター並に体もでかいし筋肉質だし、顔はそれに輪をかけて大きい。

でも人間と違ってハムスターはそれで馬鹿にされることもないし、それは立派な個性だし、チャームポイントだよ。おまけに君が長生きしてるのだって、その立派な体格に由来してるのかもしれない。少なくとも僕はそう思ってる。

うーん、それでも君が悩むなら、僕はひとつ提案がある。幸いにも僕は君の顔が小さくなったら、という仮定をこのPCの画面上で実際に見せてあげることができる。つまり画像加工だね。もしよかったら、その姿を見てから考えてみたらいいんじゃない？ね？

というわけで、どんくらい小さくなりたい？

ミカン「こんくらい」

ちっちぇ！！

そりゃ大きく出たな（小さいけど）ミカン。

ま、まあわかったよ、わかりましたよミカン。それでは今から21世紀の魔法を君にかけてあげるね。


よいやさっ！

キショッ！！ほら、どうだミカン。

ミカン「！！！！！」

ね？ミカン。実際ロクなことにならなかったでしょ？やっぱり君は今のままで充分なんだって。今のミカンを僕たちは歓迎しているんだよ。もっと自信を持って────

ミカン「ち、超かっこいい……」

えええええええええええええええええええええええええ！？